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東洋太平洋ヘビー級ランキング6位の高橋良輔(15戦12勝6KO・3敗)対メキシコのホルヘ・アレジャーノ
(13戦8勝2KO・5敗)10R試合が10月1日、後楽園ホールで行われた。結果は高橋良輔の6回KO勝ち。
当日は良輔が所属する金子ボクシングジムの「ゴールデンチャイルドBOXING」興業。場内は超満員。ヘビー級ボクサー良輔の人気の高さを印象づけた。
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アレジャーノの入場時、どこからともなく「マリオ頑張れ!」の声援が。ふうむ、なるほど…そう言えば、似ている。
とすれば、良輔はクッパ&コクッパか?
我がマリオ氏は、リング上で、記念撮影に応じる余裕。176センチ・100キロの28歳。メキシコのアマチュア・ミドル級で経験を重ねた老獪な選手である。
一方の良輔も、厳しい表情ながら、応援のヤジが飛んでくる方向に目をやり、うなずく余裕。「良輔、オケロ・ピーターだと思ってやっつけろ!」。情報豊かなヤジ!
オケロは東洋太平洋ヘビー級チャンピオン。この戦いと、幾つかの戦いを制した後の宿敵である。
良輔は、前回の試合での拳の怪我がひびいて、練習が十分できなかった。体重91キロと、前回より4キロほど落ちた。身長は183センチ。 |
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1Rのゴングが鳴った。アレジャーノは身体がごっついが、
上半身がくねくねと動き、避け方がうまい。ラテン系ボクサーの特徴だそうだ。ジャブでリズムを取り、いきなり潜り込んでくる。 |
| 良輔、右ストレート、ボディー、左ジャブ、
コンビネーションと多彩な攻撃を仕掛ける。しかし、かなり慎重だ。 |
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ドンとボディー。1Rは、お互い様子見。 |
| アレジャーノのセコンドは、表情がどこか陰鬱な男だが、ラテン音楽のふるさと出身だけあって、
彼のバリトンのかけ声は凛としてホールに響き渡る。「ウノ、ドス!」。なるほどワン、ツーだ。「アミゴ!
アミゴ!」…はて?アミゴはお友達ではなかったか。良輔に声を懸けているのではあるまい。とすればアレジャーノはセコンドのお友達? |
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2R、アレジャーノの攻撃も多彩である。左ジャブ、ボディー、強烈な右、そして大きな左を振り回す。一発クリーンヒット受ければ致命傷。
しかし、このラウンド、良輔の強さが目立った。ボディにいれて顔面ガードを外しすかさず右ストレートをそこに叩き込む。何度かロープに追いつめた。しかし、相手の逃げのテクニックは、老練そのもの。 |
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セコンド氏は、顎を指さして何やら…。
この時点ではアレジャーノの顔から笑みもこぼれた。 |
| 良輔、1R、2R後のインターバルともほとんど椅子に座っていない。「座る必要が無い」と、彼は言う。 |
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| 3R、アレジャーノの右、良輔の顔面を擦る。良輔、顔をしかめる。 |
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| 良輔は着実にアレジャーノを追いつめてゆく。左のアッパー、左ジャブが顔面を直撃。威力は今ひとつ。
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3R後のインターバル。大きな身振り手振りでコーチする金子会長。
「フェイントをかけるんだ、フェイント。相手を誘い込むんだよ!まっすぐ行くだけじゃだめ。いいな!」 |
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4R、良輔の鋭い視線、アレジャーノを突き刺す。
スピードある多彩な攻撃を繰り広げる。アレジャーノ、体型の割にはうまいコンビネーションで反撃する。が、だんだん嫌になってきている様子がありあり。
4R、ボディーの衝撃で、アレジャーノのマウスピースが飛び出した。それ以来、何度も自分から吐き出してしまう。悪酔いのような気分なのだろう。 |
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5R、右フックでアレジャーノを追いつめる。アレジャーノ、だんだん戦意喪失。 |
| 6R、アレジャーノ、またもやマウスピースを吐き出した。これで5度目。「だめ!」
とレフェリーが注意。だって吐き気がするんだもの、とでも言いたげな表情のアレジャーノ。 |
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6R、1分10秒、良輔の右ストレートがアレジャーノの顔面で炸裂。もう一発炸裂。
アレジャーノよろける。これは効いた!
良輔、素早く、大きな右ストレートでフォローするが、アレジャーノは前に倒れ込む。フォローは、アレジャーノの頭上で、空をきる。良輔、拍子抜け。 |
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それにしても、派手に倒れました。
レフリー、テンカウントで試合終了を告げる。6R、1分23秒のKO。
良輔、不完全燃焼。「立ってくれ、立ってくれ、綺麗に片づけさせてくれ」と、祈り続けたが、願いは叶わなかった。 |
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勝利は勝利だ。
しかも、KO勝ち!スポンサー氏にも祝福され、会場の皆様にご挨拶。 |
試合の後は、控え室で数多くの記者に囲まれ、
インタビューを受けた。テレビ東京もインタビューし、夜のニュースの中でレポート。
「日本ではランキングさえ存在しないヘビー級で夢を懸ける一人のボクサーがいます。あの西島洋介さん以来となるヘビー級の期待の星、高橋良輔さんです」と紹介され、
「目指すは、東洋太平洋ヘビー級のチャンピオン。その後は、内緒ですが、世界!!」と内緒話(?)を電波で披露。良輔さん、おめでとう!
次も頑張ってください。
(文・山口明雄、写真・山口明雄) |
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