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釣り |
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| 僕の趣味は釣りで、時間のあるときには南伊豆から千葉の外房まで、大物を求めて車を走らせる。 釣った魚を家に持ち帰り、色々な料理に仕上げるのも楽しみの一つ。 ボクシングを本格的にはじめる前、すし屋の板前をやっていたことがあって、魚を見るだけでワクワクする。当時、毎朝魚河岸で指をくわえて見ていた高級魚を、刺身だけでなく、惜しげもなく煮魚や焼き魚にしてしまえるのだから、贅沢。たまらない。 魚は低脂肪で高たんぱく、体作りにも最高の栄養源! それを言い訳に暇さえあれば釣りに出かけていく。実益を兼ねた趣味だねとよく言われるが、実際、その通り。 |
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しかし、僕にとって釣りは別な意味がある。いわば座禅なのだ。ひたすらじっとして日がな一日釣り糸をたれている。つま先立ちになってトレーニングをするわけでもないし、船内を動き回るわけでもない。日常茶飯事のことは、もとより頭にない。ボクシングの戦略を練るわけでもない。将来を考えることもしない。実際不思議なくらい何も考えず、大海原の中に身を置いている。そして、いつの間にか無念無想の境地に達している。 |
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| ホンモノの座禅は、実は、よく知らない。しかし、似たところがあるのかな、と思う。無念無想の境地をさまよったあとは、精神に大きなエネルギーを注がれたような充足感を感じる。肉体にセットされた不思議な鼓動が聞こえる。大物を釣って子供っぽく喜ぶ写真ばかり並べているけど、実は、一匹も釣れなかった日の方が、より大きな充足感と共に家路に向かうのです。(悔しん坊のへ理屈? ちがう、ちがう!) | |||
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